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耳ツボのお話
自律神経(交感神経、副交感神経)とは、意志に関わらず、あなたの身体を自動で「ちょうどいい感じ」にしてくれる機能です。
例えば、血管、血圧、心拍といった上記にしますような身体の状態に影響を与え、自律神経のバランスが崩れると、「ちょうどいい感じ」に調節できなくなります。
耳にも、自律神経の線維が分布しており、耳たぶを含めた耳の外側部分には交感神経(活動力を高める神経)の線維が、耳の穴を中心にした中心部には副交感神経(休息を促す神経)の線維が密集しています。
耳ツボダイエットでご存じの方も多いと思いますが、
耳にも多くのツボがあり、自律神経に影響を与えることで、身体に様々な効果を与えることができると考えられています。
アメリカ軍では耳への鍼(はり)治療を研究し、痛みの緩和に効果があるということで、実際に取り入れられていることをNHKの特集で放送されていました。
例えば、鍼で刺激したりすると、副交感神経が活性化し、リラックス効果、血管拡張効果、血圧下降などの効果も期待できるんですよ♪
季節の変わり目は自律神経のバランスが乱れがちです。
耳が硬い人は、是非やさしくマッサージしてあげて下さいね。
そして、是非、耳鍼(はり)もご体感頂けると嬉しいです☆
*画像はお借りしましたm(__)m
はり・きゅうが身体にもたらす働き①脳への効果
鍼灸(はり・きゅう)の効果、メカニズムについては、
科学的検証や解明が進み、どんどん明らかになってきています。
はりきゅうの主な特徴は、
①鎮痛作用
②自律神経の調節
③免疫機能の調節
④脳活動やホルモン分泌の抑制や活性化
⑤血流促進 などがあります!
例えば効果の一つとして
鍼灸施術をしたときに、脳では活性化する部位と不活性化する部位があるんですよ。
活性化するのは、大脳の一次体性感覚野、運動野、前帯状皮質、島皮質などの領域です。
逆に不活性化するのは内側前頭前皮質、偏桃体、海馬などです。
内側前頭前皮質 :感情などをコントロールに関係
偏桃体 :不安や恐怖などの情動反応を処理する
海馬 :偏桃体の恐怖や不安に関する記憶をコントロールする
つまり鍼灸によって、脳の内側前頭前皮質、偏桃体、海馬の部位が不活性化し、
不安や恐怖、痛みなどの感情が和らぐ効果が期待できます。
「鍼をしてもらうと、いつも気分がすっきりして明るい気持ちになる」
と、おっしゃって下さる患者さまがいらっしゃいます。
脳には直接触れることはできませんが、
鍼灸治療により、脳に刺激を与えたり、血流を改善することができます。
嬉しい効果が盛りだくさんの鍼灸治療で是非☆
日々のお身体のケアを継続して頂けると嬉しいです♪
認知症サポーター講座
先日、認知症サポーター養成講座 ステップアップ編を受講させて頂きました。
認知症とは?
さまざまな原因により脳で変化がおこり、それまで出来ていたことが出来なくなり、生活に視床をきたした状態をいいます。
高齢者に多いですが、64歳以下の方も発症する脳の病気です。
①アルツハイマー型認知症
②脳梗塞等により血管がつまったりして起こる脳血管性認知症
などがあり、訪問鍼灸でも認知症の方とのご縁を頂くことも多いです。
アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、両方のタイプの方への施術をすることがあります。
施術時のコミュニケーションをもっと上手く出来ればとの反省点もあり、
もっと患者様に寄り添えるようになりたいと思い、この度この講座に参加させて頂きました。
認知症の人のとらえ方は時代の流れとともに変化しており、
認知症の人が尊厳を保持し、希望を持って暮らすことを目的とした
「認知症基本法」が2023年6月に成立したそうです。
認知症による認知機能障害は、
■不適切なケア
■体の不調
■理解できない、してもらえないストレス
■不安感 など
様々な要因が加わって以下のような行動・心理症状(BPSD)が出現するようになります。
<行動・心理症状(BPSD)>
(行動心理症状)・徘徊(一人歩き)・攻撃性・不穏・焦躁
・不適切な行動・多動 など
(心理症状) ・妄想・幻覚・抗うつ・不眠・不安。、誤認・無気力・情緒不安定 など
BPSDだけをみて対処するだけでなく、原因を探り、その原因に沿った対応をすることが大切とのこと
鍼灸では、患者様の体の不調や不快感、不眠や不安感などを理解し→軽減することなど
これらのことを理解して、より患者様がより快適に生きるお手伝いができるよう頑張りたいです!
寝たきりと廃用症候群の予防☆
精神も身体でも頻繁に適切に使わなければ機能が衰えてきます。
これは皆さま認識しておられることと思います。
しかしその機能が衰える程度は、想像しているより、はるかに著しいことには本当に驚かされます。
そして様々な症状を引き起こすようになり、これらを廃用症候群といいます。
生活不活性病=廃用症候群は、運動が可能なのに運動機能を使わずにいると起こりやすく、意欲の低下を引き起こし、
さらなる運動機能低下が起こるという悪循環を招いてしまいます。
「寝たきりの状態」
例えば、脳卒中で右側だけの麻痺でありながらリハビリ等が全く行わない状態を続けると、麻痺側だけでなく、健側と両側共に股関節、膝関節の屈曲拘縮と廃用性筋委縮が起こってきます。
4-5年ほどで、曲がった膝を伸ばそうとすると痛みがひどくなり、立つことも、歩くことも出来なくなってしまうのです。
その他、廃用性骨萎縮 、皮膚の短縮、
筋ポンプ作用不良のため、静脈還流が悪くなり、静脈血栓も起こりやすくなってしまうのです。
廃用症候群の予防と改善のために、
訪問鍼灸、機能訓練など
早期に始めて、継続することが重要になります!
訪問鍼灸治療では、
血流の改善や拘縮の緩和、関節の可動域を広げる運動等を行います。
筋肉がついていない方には、抵抗運動といった筋力増強の訓練も合わせて行っております。
週に2~3回継続して頂くことで、個人差がございますが、
半年~1年ほどで、マッサージや関節運動の成果で症状の緩和を実感して頂くことが多いです。
患者さまと一緒に寄り添いながら、 心の込めて愛護的な施術を心がけて参ります。
患者さまと楽しい時間を過ごして頂けるよう努めております。
是非、ご一緒に頑張らせてください!
鍼灸治療 + 機能訓練 の相乗効果☆
鍼灸の専門学校では東洋医学だけではなく、西洋医学的な知見も学びます。
両方の視点から患者様の状態や症状に合わせた質の高い施術を行えるように日々努めて参ります!
訪問鍼灸ぱちゅりの施術では、患者さんの状態や症状に合わせて、揉み解し、ストレッチ療法、関節可動域訓練、抵抗運動などの運動療法を行います。
運動療法はベッドの上で行えるものを主に行いますので自宅のお部屋で安心して受けて頂けます^^
鍼灸施術は、痛みを鎮めるはたらき以外にも脳活動やホルモン分泌や自律神経系、免疫など、人体の様々な生理メカニズムに作用し、機能を調節することが分かっています。
鍼灸 + 運動療法 と併用することで効果をさらに高めることができます。
機能訓練指導員の講習会を受講してとても勉強になりました。
受講して終わりではなく、始まりです。
これからも学びは続きます。
日々の訪問鍼灸のご利用者さまのお役に立てれるよう頑張ります^^